タイアップに迎合せず“私たちらしさ”を貫く──羊文学、”more than words”以降の制作スタンス

リアルサウンドさんのインタビュー記事「羊文学、楽曲制作におけるタイアップと自己表現への考え方　「more than words」以降のスタンスを聞く」がとても興味深かったので、備忘録の意味も込めて要点をササっとまとめておきます。詳細は以下のリンクからどうぞ(*^ーﾟ)b!!

羊文学、楽曲制作におけるタイアップと自己表現への考え方　「more than words」以降のスタンスを聞く

羊文学が、現在放送中のアニメ『サイレント・ウィッチ』にオープニングテーマ「Feel」とエンディングテーマ「mild days」を書き下ろした。「Feel」と「mild days」それぞれの制作エピソードと共に、タイアップソングとの向き合い方...

realsound.jp

リアルサウンドの最新インタビューによれば、羊文学はアニメ・CMなどのタイアップ曲制作と自己表現の両立に悩みながらも、「more than words」（TVアニメ『呪術廻戦』第2期ED）の成功以降、新たなスタンスを確立している。彼らは「次のヒット曲を目指す」というプレッシャーではなく、「作品に自然に寄り添いながら、自分たちらしい音を形にする」ことを重視。塩塚モエカは「タイアップが増えても、自然体が出ている」と語り、楽曲制作は「作品に入り込めるような曲を作りたい」という強い意志から行われている。

「more than words」は、これまでの作品よりも「自分たちらしさ」を前面に押し出し、アルバム『12 hugs (like butterflies)』の中で最も個人的な作品となった。塩塚はこの作品に対して「人生最後のアルバムでもいいと思えるほど満足できた」と語り、楽曲の制作時には妥協をせず、クラブ的なビートや4つ打ちにも挑戦。これまで封印していた要素を解放し、「私らしい音」を追求したという。

河西ゆりかやフクダヒロアも「バンドならではの強さ」「同期を使わずに生演奏で表現する力強さ」などを強調し、羊文学らしい泥臭さと研ぎ澄まされたサウンドを両立させる姿勢を見せている。実験的なアイディアが楽曲に反映される一方で、グルーヴとバンドの熱量を失わないことを大切にしている。

総じて、羊文学はタイアップという外的な要請を、自己表現の新たな契機と捉え、「商業性」ではなく「自分たちが納得できる音楽」を第一に据える姿勢を維持している。

羊文学 タイアップ楽曲一覧