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“シダマツ”、1年後のパリで銅メダルが語る本当の価値──燃え尽きから再出発へ

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女子バドミントン界で“シダマツ”の愛称で親しまれた志田千陽/松山奈未ペアが、昨年のパリ五輪で銅メダルを獲った会場に再び舞台を移し、世界選手権に挑み、銅メダルでフィニッシュ。11年にわたる絆と努力の集大成ともいえる最後の戦いを終え、「本当に最後なんだな」と思わず呟く志田選手の表情に、その重みがにじむ。

五輪後、松山選手はいわゆる“燃え尽き症候群”に直面し、2025年1月には休養を選択。しかし、その困難を乗り越え、今回再び表彰台に戻ってきた姿には、ふたりそれぞれの強さと覚悟の深さが感じられます。「五輪が終わってからここに来るまで…ここまで頑張って表彰台に戻って来れたというのは、自分たちでも立派なことだと思う」と志田選手が振り返るように、復活の価値は言葉以上に輝いていました。

準決勝敗退の直後、松山選手が「これで終わりか…優勝したかったな」と呟いた言葉が、最後まで本気で戦い抜いた証。ふたりにとって“お披露目”や“区切り”の場ではなく、現役として世界一を狙った挑戦の舞台だったことが伝わってきます。

こうして彼女たちのペアとしての物語は幕を閉じ、新たな道へ—。それぞれの進路は、志田選手が混合ダブルスへの挑戦、松山選手は社会人選手権での活躍と、すでに次の一歩を踏み出しています。


志田千陽と松山奈未について

志田千陽(しだ ちはる)
秋田県八郎潟町出身。混合ダブルス・女子ダブルス両部門で活躍する日本のトップ選手。2024年パリ五輪では松山奈未とのペアで銅メダルを獲得し、ファンからは“山羊コンビ”の一角として長く愛されてきました 。気さくで“かわいいリアクション”でも人気です。

松山奈未(まつやま なみ)
福岡県北九州市出身。志田選手とのペアで“山羊コンビ”を結成し、印象的な攻撃力と勝負強さで、2024年パリ五輪銅メダル、2025年世界選手権銅メダルの実績を残しました。高い世界ランキング経験を誇り、安定した実力を誇っています。

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