WIRED日本版さんの記事「科学者はアーティストの“同志”──宇多田ヒカル「CERN探訪記」」がとても興味深かったので、備忘録の意味も込めて要点をササっとまとめておきます。詳細は以下のリンクからどうぞ(*^ー゚)b!!
CERN(欧州原子核研究機構)を舞台に、アーティスト宇多田ヒカルが科学者と対話し、創造と探究の共通性を語った「CERN探訪記」が、2025年3月発行の『WIRED日本版』特集「Quantumpedia」に掲載されました。キャリア25周年記念ベストアルバム『SCIENCE FICTION』に収録された新曲シリーズのモチーフとして、「シュレーディンガーの猫」「量子もつれ」など科学的概念が採用されており、長年温めてきた科学への興味と好奇心がついに作品内容へ顕在化した機会でもありました。


宇多田はCERN訪問に対して、「コーチェラのメインステージより嬉しいかもしれない」と語るほど、研究所や科学者を訪れることに大きな憧れと期待を抱いていました。取材には東京大学の田中純一氏とKEK(高エネルギー加速器研究機構)の児島一輝氏が同行し、宇多田は誰よりも積極的に科学者たちに質問を投げかけ、活発な対話を展開しました。
特に、「ダークマターとは何か?」「ダークエネルギーとは?」といった宇宙論の核心について言葉を交わす場面は象徴的でした。宇多田が「透明人間のように存在を証明しようとしている」と例えた問いかけには、科学者たちからも共感の返答があり、彼女のメタファー能力と対話力が光りました。
記事では、科学者とアーティストの創造プロセスの共通性にも言及。宇多田は「アーティストと科学者と探検家は、できるかどうかわからないことに挑戦する点で重なる」と語ります。クリエイティヴィティとは、未知への好奇心を突き詰め、問題解決という共通目的に向かう行為であり、そのプロセスこそが重要だと強調しました。科学者とアーティストは“同志”であり、互いに共鳴し合う存在だという想いが記事全体を貫いています。
宇多田ヒカルについて
1983年1月19日生まれの宇多田ヒカルは、1998年にリリースしたシングル「Automatic/time will tell」でデビューし、ファーストアルバム『First Love』は日本のCDセールス記録を樹立。以降、全アルバムでチャート1位を獲得。2007年には「Flavor Of Life」でダウンロード記録を塗り替えました。2023年12月にデビュー25周年を迎え、翌2024年には初めてのベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表し、量子物理や科学的モチーフをテーマに作品世界を拡張。彼女のキャリアは常に音楽と知性、芸術と思想が融合してきたものです。
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