37歳右腕・前田健太は、2025年5月にタイガースからDFA(指名解除)され、7試合で防御率7.88という苦しい内容で自由契約に。その直後、シカゴ・カブスとマイナー契約を結び3Aアイオワで先発ローテーションに加わりました。カブス3Aでは序盤こそ防御率10点台と低調だったものの、6月以降に復調。6月は1勝2敗で3.18、7月は2勝1敗で4.03、特に7月23日と29日の登板では好内容(6回1安打無失点および6回1失点)を見せ、フォーム修正が成果をもたらしています。
しかし、カブスのメジャー先発陣には故障明けや復帰間近の投手が多く、マイナー昇格の余地が限られた状況で、前田は毎月行使可能な“オプトアウト条項”を最後に行使。カブスとの契約を破棄し、フリーエージェントとなりました。その数日後、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約で合意したことが報じられています。前田自身もインスタグラムで「ヤンキースの3Aに移籍することになりました」「僕の戦いは続きます!」と投稿し、前向きな姿勢を示しました。
ヤンキースは先発投手層がやや手薄で、特にコールやヒルらが故障中とあって、前田の経験と復活への意欲を評価。メジャー復帰へのチャンスが開かれる可能性があります。
前田健太のメジャーでの成績
- 通算成績:226試合(うち先発172試合)、68勝56敗、防御率4.20。
- 球歴:2016年にロサンゼルス・ドジャースでMLBデビュー。初年度は16勝を挙げ、ナショナルリーグの新人王投票3位に入賞。
- 2020年(ツインズ):パンデミック短縮シーズンで11先発、6勝1敗、防御率2.70。WHIPはリーグ最低の0.75を記録し、ア・リーグのサイ・ヤング賞候補2位に輝く活躍。
- 2021年:トミー・ジョン手術のため、2022年は1年間欠場。
- 2023年(ツインズ復帰後):6勝8敗、防御率4.23、117奪三振と復調の兆しを見せたが、完全復活には至らず。
- 2024–25年(タイガース):2024年は29試合登板(17先発)で3勝7敗、防御率6.09。2025年開幕後はリリーフとして7試合に登板し防御率7.88と苦戦し、DFAに至りました。


