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高石あかり、“三度目の正直”で夢射止めた朝ドラヒロインの軌跡

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2025年秋スタートのNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、松野トキ役のヒロインに高石あかり(22歳)が選ばれました。彼女にとって、朝ドラのヒロインを射止めるのは3回目のオーディション挑戦であり、不思議な巡り合わせと強い意志がその背中を支えたと言えます。

高石はこれまでに2度、朝ドラヒロインオーディションに挑んでいます。過去には『舞いあがれ!』(22年度後期)や『あんぱん』(25年前期)での挑戦も。最初は緊張で「ふわふわしている状態だった」と語る彼女ですが、今回は「地に足がついて、リラックスできた」と、心持ちも変化していました。 
オーディションの最終段階では、「このスタッフの方々と一緒に仕事をしたい」という思いが強くなり、それが演技や表現に力を与えたといいます。

『ばけばけ』の舞台は明治時代の松江。トキは没落した士族の娘で、家族の没落や時代の変化に翻弄されながら、生きる意味を模索するヒロインです。物語では彼女と外国人英語教師・ヘブン夫妻の国際結婚という角度も描かれ、言語や文化の壁を超える愛と理解が重層的に紡がれていきます。

高石は撮影前、お化けが出てくるような演出を想像していたものの、「実際は怪談を語る場面が多い」と予告。しかし、セリフ量も多く苦労はあったが、乗り越えた時の充実感を感じたと振り返ります。
また、彼女自身にとっても“劇場との再会”ともいえる巡り合わせでした。過去オーディション時には「いつかまた一緒に仕事ができたら」と言っていたスタッフと、いま再び同じ作品に関われていることを、不思議な縁だと語っています。

この3回目にして掴んだヒロインという栄誉は、高石あかりの演技への信念と、あきらめない挑戦の積み重ねが実を結んだものと言えるでしょう。


NHK朝ドラオーディションの豆知識

  • 朝ドラヒロインは、無名若手女優にとって“登竜門”的なポジション。過去には能年玲奈(『あまちゃん』)などがオーディションから抜擢された例もあります。
  • オーディションの流れとしては、書類選考 → 面接・実技 → カメラテスト → 最終決定というステップが一般的。演技力はもちろん、作品世界やヒロインのイメージに合うかどうかも重視されます。
  • 応募資格には、所属事務所を通じた応募、年齢制限、黒髪であることなどが課されることもあります。
  • 著名な女優でも、最終発表をホテルなどで待つように告げられ、不確定な状態のまま過ごしたというエピソードもあります。鈴木京香の朝ドラヒロイン決定時の逸話などが知られています。
  • 近年、朝ドラ主役をオーディションで決めるケースは減少傾向にあるとの指摘も。制作側が既に実績のある女優を起用することが安全策と見なされるようになったとの声もあります。
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