桐野夏生の小説『デンジャラス』が吉岡里帆主演でドラマ化され、2027年1月よりNHK総合で放送されます。大文豪・谷崎潤一郎と彼を取り巻く女性たちの愛と欲望を描く物語で、谷崎役にオダギリジョー、妻の松子役に中村ゆりが決定しました。
吉岡演じる主人公の重子は、谷崎の代表作『細雪』のモデルになった令嬢です。愛した女性を次々と小説のモデルにする「危険な男」谷崎との出会いで、運命は狂い始めます。内に怪物を秘めた重子らの感情が、谷崎の創作欲求に支配されていきます。
脚本は『燕は戻ってこない』の長田育恵が担当。渦巻く嫉妬やこじらせた自我を、現代のエンターテインメントに昇華させます。愛憎入り混じる複雑な関係性が映像でどう描かれるのかが見どころです。
吉岡も「これまでにない谷崎の世界を届ける」と意気込みを語っています。桐野夏生の世界観と実力派俳優の演技がぶつかる、色気と狂気が交錯する濃厚な人間ドラマへの期待が高まります。
ネット上の声5選
- 吉岡里帆とオダギリジョーの共演で谷崎潤一郎の世界をやるなんて、絶対に色気のある作品になるはず。
- 『燕は戻ってこない』の脚本家が担当するなら、女性たちのドロドロとした感情描写がかなり期待できそう。
- 文豪に人生を狂わされる女性たちの物語は惹きつけられる。中村ゆりの妻役もイメージにぴったりで楽しみ。
- 桐野夏生先生の原作が好きで読んでいたので、映像化されてあの閉鎖的な家族の狂気がどう表現されるのか見たい。
- 吉岡里帆が内に怪物を秘めた控えめな令嬢を演じるのは新鮮。新しい一面が見られそうで放送開始が待ち遠しい。
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
■放送情報
ドラマ10『デンジャラス』
NHK総合にて、2027年1月~放送(全10話)
※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定
出演:吉岡里帆、中村ゆり、オダギリジョーほか
原作:桐野夏生『デンジャラス』
脚本:長田育恵ほか
制作統括:板垣麻衣子、訓覇圭(NHKエンタープライズ)、石澤かおる(NHK)
プロデューサー:岡宅真由美(アバンズゲート)、村田有里(NHKエンタープライズ)
演出:黒崎博、田中健二(NHKエンタープライズ)
デンジャラス 豆知識 5選
- 『細雪』のモデル 谷崎の代表作である『細雪』は、彼の3番目の妻である松子と、その妹たち4姉妹がモデルとなっています。本作の主人公である重子は、作中で三女あるいは四女(雪子)のモデルとして描かれており、それが彼女の人生の拠り所にもなっています。
- 私生活を糧にする創作スタイル 谷崎潤一郎は、愛した女性をミューズとして崇拝し、実生活での出来事や手紙までも生々しく小説の素材に取り込む手法を用いていました。周囲の人間を巻き込みながら名作を生み出す姿勢が、本作の大きなテーマの一つです。
- キーパーソンとなる「千萬子」 物語の中で重子たちの平穏を脅かす千萬子は、松子の連れ子の妻という立場でありながら、晩年の谷崎に強いインスピレーションを与えました。実際の千萬子も『瘋癲老人日記』などのヒロインのモデルになったとされています。
- 原作者・桐野夏生の真骨頂 人間の暗部や女性の情念を描き出すことに定評がある桐野夏生。史実を下敷きにしながらも、嫉妬や羨望といったドロドロとした感情を大胆な解釈で織り交ぜ、閉鎖的な「家族王国」の狂気を生々しいエンターテインメントに昇華させています。
- タイトルの意味する「危険」 『デンジャラス』というタイトルは、周囲の女性たちの運命や感情を支配し、それを己の創作の糧として貪欲に吸収していく谷崎潤一郎という人物の、底知れぬ「危険さ」と業の深さを象徴しています。


