映画『国宝』(監督:李相日、主演:吉沢亮)が、第98回アカデミー賞の国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)における日本代表作品に選出されました。日本映画製作者連盟が8月28日に発表したもので、約115.3億円という興行収入を記録。これは邦画実写作品としては歴代2位の快挙です。
本作は、ヤクザの家に生まれた青年・立花喜久雄が、歌舞伎名門の家に引き取られ、才能を花開かせていくまでの50年にも及ぶ壮大な運命を描く人間ドラマ。吉沢亮が喜久雄を、横浜流星がライバル役・俊介を、そして渡辺謙ら豪華俳優陣が共演しています。
監督の李相日はこれまでにも吉田修一原作『悪人』や『怒り』を手がけており、本作は吉田作品の映画化では3作目。脚本には奥寺佐渡子、美術監督に種田陽平、撮影にはカンヌ受賞のソフィアン・エル・ファニが名を連ねる制作陣の豪華さも注目を集めます今後は各国の代表作品と競い合い、受賞作は2026年3月までに決定される予定です。
映画『国宝』について
- 公開時期・形式:2025年6月6日公開。上映時間は約175分の長編です。
- あらすじの概要:少年時代にヤクザ抗争で父を失った喜久雄は、歌舞伎界の名門・花井半二郎に引き取られ、跡取り息子・俊介と共に芸を磨く。代役を務めたことで才能が認められる一方、ライバルの俊介との関係は複雑化。やがて喜久雄は芸の頂点を目指し、栄光と挫折、再生の物語を紡いでいきます。
- 制作スタッフ・演出:脚本=奥寺佐渡子、撮影=ソフィアン・エル・ファニ、美術=種田陽平。歌舞伎指導にも中村鴈治郎が参加し、伝統と映像美を融合しています。
- 国際的評価:第78回カンヌ国際映画祭監督週間に出品されるなど、早くも海外でも注目されています。




