女優・長澤まさみが、2025年10月17日公開の映画『おーい、応為』で自身初の時代劇映画主演を果たすことが発表されました。物語は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の娘であり、自身も絵師として才能を発揮した「葛飾応為(かつしか・おうい)」の波乱万丈な人生を描いたもの。
原作は、杉浦日向子による同名の人気漫画で、芸術に生きた一人の女性の内面や時代に抗う姿が深く描かれています。長澤は、応為という実在の人物の複雑で情熱的な生き様に惹かれ、出演を決めたとのこと。彼女が演じる応為は、女性が職業画家として認められにくかった江戸時代にあって、父・北斎の元で画業に打ち込み、己の才能を信じて筆を取り続ける芯の強い人物です。
監督は『百花』などで知られる川村泰祐。彼は本作について「応為の視点を通して、“女性の自立”や“表現者としての苦悩と情熱”を描きたかった」と語っています。
長澤はこれまでにも多様な役柄を演じてきましたが、時代劇での主演は本作が初めて。彼女は「日本の歴史の中で、自分の道を突き進んだ女性を演じられることに大きな責任と喜びを感じています」と意気込みを語っています。



長澤まさみとは?
長澤まさみ(ながさわ・まさみ)は、1987年6月3日生まれ、静岡県出身の日本の女優。
2000年に東宝シンデレラオーディションでグランプリを受賞し、芸能界入り。以降、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』や『モテキ』『コンフィデンスマンJP』シリーズなど数々の話題作に出演し、幅広い演技力と存在感で人気を博してきました。
コメディからシリアスな人間ドラマまでこなす実力派女優で、舞台にも積極的に挑戦。自然体な魅力と確かな演技力で、国内外で高い評価を得ています。
映画『おーい、応為』の歴史背景
映画『おーい、応為』は、江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の娘であり、同じく絵師として活躍した葛飾応為(おうい)の生涯を描いています。応為は、父・北斎のもとで絵を学び、その才能を発揮しましたが、当時の社会では女性が職業画家として認められることは稀でした。彼女はその困難な状況の中で、自身の芸術を追求し続けたとされています。
応為の作品は、父・北斎の影に隠れがちでしたが、近年ではその独自の画風や才能が再評価されています。彼女の代表作としては、光と影の表現に優れた「夜桜美人図」などが知られています。
原作漫画『おーい、応為』について
映画の原作となった漫画『おーい、応為』は、杉浦日向子によって描かれた作品です。この漫画は、応為の視点から江戸時代の浮世絵界や父・北斎との関係、そして女性としての生き方を描いています。杉浦日向子の繊細な筆致と深い人物描写により、応為の内面や当時の社会背景が鮮やかに表現されています。
原作漫画は、史実を基にしながらもフィクションの要素を取り入れ、応為の人生をドラマチックに描いています。そのため、歴史的な事実と創作が融合した作品として、多くの読者に親しまれています。
長澤まさみさんのステキな画像













