ニューヨーク・メッツの千賀滉大投手は、5月7日(日本時間8日)のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板し、6回を2安打無失点、5四球、4奪三振の内容で今季4勝目を挙げました。この試合で規定投球回に到達し、防御率1.16とし、ナ・リーグで山本由伸投手(ロサンゼルス・ドジャース)の0.90に次ぐ2位に浮上しました 。
千賀は序盤、制球に苦しみながらも要所を締める投球を展開。初回は先頭打者に四球を与えるも、捕手ルイス・トーレンスの盗塁阻止などで無失点。2回には一死一塁から左中間を破る二塁打を許すも、中堅手タイロン・テーラーと遊撃手フランシスコ・リンドアの中継プレーで本塁を狙った走者を刺し、ピンチを切り抜けました。3回には連続四球で無死一、二塁の場面を迎えるも、バント失敗と併殺打で無失点。4回と5回は三者凡退に抑え、6回には先頭打者に安打を許すも後続を断ち、無失点でマウンドを降りました 。
打線は6回表にフアン・ソトのソロ本塁打で先制し、7回には追加点を挙げて7-1で勝利。千賀は89球中ストライクが48球と制球に苦しみながらも、要所での粘り強い投球で勝利に貢献しました 。
千賀滉大の「お化けフォーク」とは?
千賀滉大投手の代名詞である「お化けフォーク」は、打者の手元で急激に落ちる変化球で、その落差は110~120センチにも及ぶことがあります 。この球種は、打者の視界からボールが突然消えるように見えることから「お化けフォーク」と呼ばれています 。メジャーリーグでは「ゴースト・フォーク」とも称され、千賀の決め球として高い評価を受けています。
このフォークボールは、ストレートと同じ腕の振りから投じられ、打者は直球と見分けがつかず、スイングした際にはボールがすでにミットに収まっていることもあるほどです。そのため、空振りや凡打を誘う効果が高く、千賀の投球スタイルの中核をなしています。
千賀はこの「お化けフォーク」を武器に、メジャーリーグでも高い奪三振率を誇り、今後のさらなる活躍が期待されています。