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歴史を刻んだ涙──ロコ・ソラーレ、五輪連続出場の夢ついに断たれる

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カーリング女子日本代表チーム・ロコ・ソラーレは、ミラノ・コルティナ冬季五輪の最終予選代表決定戦にて、フォルティウスと対戦し 2–7で敗北。この結果、実に三大会連続で五輪出場の機会を逃すことが決まった。

試合終盤、第6エンドで追い詰められた中、スキップ(主将)を務める藤沢五月と副スキップ・吉田知那美の間には、最後のショットを前に静かな決意の会話が交わされた。「もうラストショットだよ」「うん、そうだよね」。その一投は相手のストーンを弾き出して1点を奪うものの、追い上げはならず、チームはコンシード(降伏)を選択。

試合後、藤沢と吉田知那美は抱き合い、止まらない涙を見せた。吉田が「さっちゃん、ありがとう」と語りかけると、藤沢も「最高だった。ありがとう」と応じた。長年ともに戦い続けてきたメンバーとして、多くの歴史を刻んできただけに、その言葉には重みがあった。

観客も会場でロコ・ソラーレをねぎらい、拍手を送った。「ありがとう」「お疲れさま」の声が、競技場に満ちた。試合の結果こそ残酷だったが、彼女たちの歩んできた道と戦った姿勢は、多くの人の心に刻まれた。


ロコ・ソラーレについて

「ロコ・ソラーレ」は日本の女子カーリングの強豪チームで、北海道北見市を拠点に活動。スキップ(主将)は藤沢五月、メンバーには吉田知那美、吉田夕梨花、鈴木夕湖らが所属。

歴史としては、2018年平昌五輪で銅メダル、2022年北京五輪で銀メダルを獲得しており、五輪でのメダル実績も持つ。過去2大会はメダル獲得という輝かしい成績もあって、今回三大会連続出場が期待されていたが、苦渋の敗退となった。

チームとしては非常に高い“勝負強さ”や精神的な強さが評価されてきたが、今回のフォルティウス戦ではその神がかり的ともされた戦いぶりが影を潜めた、という声もある。対戦相手の戦術・実力を前に、思い通りに展開を作れなかった部分が多かったようだ。


ロコ・ソラーレの三大会連続五輪出場逃しは、多くのファンにとっても衝撃であり、一つの時代の区切りを感じさせる結果となった。しかし、その歴史、団結、そして彼女たちが見せてきた“最後のショット”までの姿勢は、確かに敬意を持って語られるに値するものである。

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