ロサンゼルス・エンゼルスの菊池雄星投手(33)が、6月9日のアスレチックス戦で自己ベスト級の登板を披露し、今季2勝目を挙げました。6月9日試合では、6イニング目まで無安打投球を続けるなど、7回1/3を1安打・無失点に抑え、5奪三振・1四球という内容でした 。この日彼は104球を投げ、105球程度に調整しつつ、ストライクゾーンを主戦場に精密な投球術で相手打線を封じ、試合後には「ストライクゾーンの中で勝負できた」と冷静なコメントを残しています 。
この快投により、防御率は2.92に改善し、イニング数も77回と今季最多に達しました。特に印象的だったのは、5月12日の初クオリティスタート以来、7イニング以上を投げ切ったのは今季初という点で、ピッチングスタミナの向上がうかがえます。また、14先発で無失点投球を重ねる安定感も示され、エンゼルスとしても彼の復活が投手陣に大きな希望をもたらしています 。
菊池はエンゼルス加入後、初の記録となる7回以上の零封を成し遂げ、チームにとって貴重な先発完投の一歩を刻みました。今後も「ゾーン内勝負」のスタイルを武器に、さらなる勝利と安定したイニングを積み重ねていけるか注目されます。
菊池雄星の2024年成績(MLB通算)
菊池雄星投手は2024年、トロント・ブルージェイズとヒューストン・アストロズで合計32試合に先発登板し、以下のような成績を残しました :
- 試合数(先発):32
- 勝敗:9勝10敗
- 防御率(ERA):4.05
- 投球回:175.2イニング
- 奪三振数:206個(日本人MLB投手最多)
- 与四球:44
- 被本塁打:25
- K/9(9回換算奪三振率):10.55
- K/BB(奪三振/与四球率):4.68
後半戦、アストロズ移籍後の10先発では5勝1敗、ERA2.70と顕著に安定しました


