フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、フランス大会(アンジェ)で、17歳の“女子高生スケーター” 中井亜美 がシニアGPデビューを飾った。冒頭の トリプルアクセル(3A) を見事に決め、その他のジャンプ・スピンもミスなく演じ切り、ショートプログラム78.00点 を叩き出し、今季世界最高得点で首位発進を果たした。海外メディアからは「今まで見た中で最高」「なんて素晴らしい」と絶賛の声が相次いだ。
このスコアは、シニア移行後の初登場でありながらも圧巻の完成度を示す内容で、観客から大きな歓声が起こったという。中井自身は得点が表示される瞬間、驚きと喜びで“両手を口に当て”るようなリアクションを見せ、コーチ陣も「マジで高い」と声を漏らすほどの出来映えだった。
これまで中井は、ジュニア時代からトリプルアクセルを武器に実績を重ねてきた。地元・新潟でスケートを始め、小学生時代からノービスやジュニアで頭角を現し、数々の大会で優勝・上位入賞を果たしてきた。
その後、より強い選手と切磋琢磨する環境を求めて千葉へ拠点を移し、さらなるレベルアップを図ってきた。
今回のGPデビューで示した実力は、国内外での注目を一気に集めるものとなった。今後はこの勢いを維持しながら、フリー演技での総合力やコンスタントな安定性にも期待がかかる。ファン・関係者ともに、彼女のこれからの飛躍に目が離せない。
中井亜美の豆知識 5選
- スケートを始めたきっかけは浅田真央への憧れ
幼少期、テレビで演技する浅田真央を見たことがきっかけで、氷上に憧れを持ち、5歳でスケートを始めた。 - 新潟→千葉へ拠点移動し、競技環境を強化
レベルアップを志し、小学校卒業を機に新潟を離れて千葉のクラブへ移籍。母親とともに拠点を移す決断をした。 - ノービス時代から3Aに挑戦
ノービス期(小学生~中学生)にはすでにトリプルアクセルを試み、その才覚を早い段階から発揮していた。 - 強い負けず嫌い・勝利への執念
幼少期から負けることを嫌い、運動でも競争心を強く持っていた。公園や家族とのゲームでも勝ちにこだわる性格であったと語る。 - 成長期・ケガとの葛藤と復活
昨季は腰のケガによって苦しい時期を経験。思うような練習ができず、自己評価を落とすこともあったが、仲間や先輩の支えを受けながら復帰し、表現力や基礎を見直す姿勢を持ってきた。



