北海道日本ハムファイターズは8月5日、エスコンフィールドでの西武戦で3回に3点を先制。続く1死二、三塁で、スラッガーとして知られる万波中正外野手へ思い切ったスクイズサインを送ったのは、新庄剛志監督だった。万波は0–1からの投球を三塁線へ転がし、三走石井が生還、さらに二走郡司も本塁へ滑り込み、まさかの2ランスクイズが成功。プロ初のスクイズかつ今季初の犠打となり、観客席はどよめきに包まれた。
万波はプロ7年目で通算5犠打ながら、今回の2ランスクイズは驚きをもって迎えられ、予想外の勝機を演出。新庄監督はサインについて「半信半疑だったがストレートで来いと思っていた。ナイススクイズ」と語り、自らの判断に胸を張った。
この攻撃は新庄らしい大胆かつ予想外の戦術の象徴であり、打席や得点場面を美しく彩る“ショーマン采配”としてファンに印象を残した。チームの勢いにもつながり、新庄野球の真骨頂がここにあると感じさせるプレーとなった。
新庄剛志監督の戦績
新庄剛志は2022年から北海道日本ハムファイターズの監督に就任し、「BIG BOSS」の登録名で話題を呼びました。監督としての通算成績は、2022年から2024年までの3年間、+2025年途中までを含め、総試合数1,410試合で684勝672敗54分、勝率.504の実績を残しています。
- 2022年:パ・リーグ最下位(6位)、59勝81敗3分 勝率.421
- 2023年:再度6位、60勝82敗1分 勝率.423
- 2024年:大躍進の2位、75勝60敗8分 勝率.556。レギュラーシーズン好成績でCSへ進出。
2025年も監督を続行中で、8月5日時点で58勝37敗 勝率.611と好調を維持。チームの成長を確実に牽引しつつあります。このように、新庄監督は就任当初こそ結果が伴わなかったものの、若手起用と明確な戦略で2024年にはAクラス入り、さらに2025年にも上位争いを演じるなど着実な成果を挙げています。


