9月14日、名古屋・IGアリーナで行われた世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチにおいて、井上尚弥(大橋ジム)はWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を12回判定(3-0:118-110、118-110、117-111)で下し、5度目の4団体統一王座防衛を達成しました。これにより、ジョー・ルイス、フロイド・メイウェザーと並ぶ 世界戦26連勝の歴代1位タイ の記録も樹立。判定勝ちとなったのは、「ノニト・ドネア戦以来、2019年以来6年ぶり」で、キャリア4度目の判定勝利です。
試合内容について、井上は当初は相手の癖や間合いを見ながら慎重に入り、後半にかけて自分のペースをつかんで運動量を上げ、“アウトボクシング”も駆使してアフマダリエフを制圧していったと語っています。12ラウンドを通して冷静に戦うことで、勝利を確信できる展開を作ったという自己評価で、「この戦い方が大正解だった」と振り返りました。
また、アフマダリエフ対策としては、スパーリングや出稽古を重ねるなど、準備にも入念だったことが試合を通じて表れたという評価です。試合後、井上は12月に予定されている次戦を見据えて休養と再調整に入る意向を示しました。
井上尚弥(いのうえ なおや)について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 井上尚弥(Naoya Inoue) |
| ニックネーム | 「モンスター」 |
| 所属 | 大橋ジム |
| 階級 | スーパーバンタム級を主戦場。これまで複数階級でのタイトル経験あり。 |
| 戦績等 | 今回の試合で世界戦26連勝。全体のプロ戦績も31戦全勝(27KO)。 |
| 特徴 | 強力なパンチ力とテクニックを併せ持ち、「KO率が高い」「相手の出方を見て冷静に戦う能力がある」「戦闘スタイルを柔軟に変えられる」ことが強み。今回も判定勝利で普段とは違う戦い方を見せたことが注目された。 |
| 主な記録 | • 4団体統一王者として複数度の防衛を達成(今回が5度目の統一王座防衛) • 判定勝ちが久々(6年ぶり)だったことが話題 • 世界戦における連勝数(26)が歴代1位タイの記録 |
今回の勝利で、井上尚弥は“歴史の重み”と“現在の実力”の双方を強く印象づける内容となりました。KO勝ちではなく判定勝ちを選びつつ、それを納得させる戦術と運動量で勝利を勝ち取ったことが、多くのファンや専門家から高く評価されています。次戦も注目が集まることは間違いありません。


