10月28日、山梨県甲府市「常磐ホテル」にて行われた第73期王座戦五番勝負の第5局で、王座・七冠保持中の藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将を含む“七冠”)が、挑戦者の伊藤匠叡王(23歳)に97手で敗れ、シリーズ成績3勝2敗で王座のタイトルを奪われました。
これにより藤井氏は七冠から六冠に後退。 一方の伊藤氏は、初の王座獲得で叡王とあわせて“二冠”となり、通算タイトル3期達成とともに九段に昇段しました。
シリーズを通して、藤井氏は特に終盤戦で追い込まれる展開が目立ち、新王座・伊藤氏は序盤から果敢に攻め、作戦通りとみられる展開で勝利を掴んだと報じられています。
将棋界では、20代棋士によるタイトル二冠という新たな図式の誕生として「藤井一強」の時代に変化が生まれつつあるとの声も。
ネット上の声5選
- 「とうとう藤井王座が六冠に…伊藤匠の本気度が伝わったシリーズだった」
- 「同学年対決という構図がアツい。若い二人が将棋界を牽引している」
- 「藤井聡太でも“対応力”で押される時代になったのか…変化の予兆かも」
- 「伊藤匠23歳で二冠達成!史上3番目の年少記録というのもすごい」
- 「王座戦の舞台、常磐ホテルでまたしても…藤井ファンには悔しい連敗だ」
伊藤匠の豆知識5選
- 生年月日は2002年10月10日。東京都世田谷区出身で、現在23歳。
- 師匠は宮田利男八段。棋士番号324で、プロ入りは2020年10月1日(17歳で四段に昇段)でした。
- 幼少期から将棋を始め、5歳の頃に父親から教わり、三軒茶屋将棋倶楽部で研鑽を積んでいたとのエピソードあり。
- 今回の王座獲得で叡王とあわせて二冠を達成。23歳0カ月での二冠は、藤井聡太(18歳1カ月)、羽生善治(21歳11カ月)に次ぐ史上3番目の若さ記録。
- プロ入り直後の「早指し」や公開対局について、「直感を大事に指していきたい」と語っているインタビューがあり、将棋観の柔軟さが注目されています。


