阪神タイガースの石井大智投手(27)が、2025年6月29日、ウエスタン・リーグの中日戦で復帰闘志を炸裂させた。6月6日の1軍・オリックス戦でライナーが頭部直撃し、脳振とう特例で抹消された後、2軍で再調整を経ての実戦復帰。8回のマウンドで、わずか9球による「イマキュレート・イニング」(3者連続三振)を達成し、最後は自己最速151キロの直球とフォークで見事に決めた。実況も「拍手が鳴り止みません」と驚き、球場はどよめきに包まれた。DAZNやファンからは「桁違い」「衝撃投球」「格が違う」と称賛の声が相次いでいる。
石井は2024年に自己最多56試合登板、30ホールド、防御率1.48の好記録をマークし、今季はクローザーとして24試合で防御率0.36、17ホールド、3セーブと抜群の安定感を誇る。わずか23日ぶりの実戦復帰に「ブランクは全くない」と語り、2軍監督からも「さすが」と高評価。早ければ7月初旬にも1軍復帰の見通しだ。
石井大智投手の経歴
石井大智(いしい・だいち)は1997年生まれ、大阪府出身。右投げ右打ちのリリーフ右腕で、スピードボールとキレ鋭い変化球が武器。高校時代から注目され、○○大学でもエースとして活躍。その後、2019年ドラフトで阪神タイガースから育成枠で指名され入団。
プロ初登板〜中継ぎの柱へ
2021年に支配下登録され、リリーフとして1軍デビュー。2022〜23年にかけて中継ぎ陣に定着し、セットアッパーとして存在感を高める。特に2023年はチームで最多の56試合登板をこなし、30ホールド、防御率1.48と大活躍。
2024年:クローザー昇格・覚醒シーズン
クローザーに抜擢され、24試合で防御率0.36、17ホールド、3セーブ。球威と制球力で「阪神の守護神候補」に名を連ねた。
2025年:アクシデントと復活
6月6日、甲子園で投球中に打球が頭部に直撃し、脳振とう特例で登録抹消。その後、約3週間に渡る自宅療養やリハビリを経て、6月29日の2軍・中日戦で復帰登板。わずか9球で3者連続三振の“イマキュレート・イニング”を達成し、「格が違う」と実況・ファンを驚愕させた。
今後も順調な回復を続け、7月初旬にも1軍に復帰予定。昨季から続く安定した投球と、今回の劇的な実戦復帰から、阪神のセットアッパーとして、さらにはクローザーとしての活躍にも期待が高まる次世代エース候補と言って差し支えない。