シカゴ・カブスの鈴木誠也が、2025年シーズン終盤からポストシーズン初戦まで、5試合連続本塁打という快挙を成し遂げました。これはメジャーリーグの歴史においても前例のない記録です。
第1戦となったワイルドカードシリーズでは、0–1と一点を追う5回、鈴木が同点のソロ弾を放ち、歓喜のガッツポーズ。打球は左中間スタンドへ、距離は424フィート(約129m)に及びました。その瞬間、球場の空気が一変し、ファンからは「鳥肌が立った」との声もあがるほどの盛り上がりに。
試合後、カブスの監督クレイグ・カウンセルは「球場の雰囲気が完全に変わった」「特別な瞬間だった」と称賛。また、鈴木自身も「とりあえず最高でした。ファンのみなさんの熱気もすごかった。鳥肌が立ちっぱなしだった」と振り返りました。
この“5戦連続本塁打”は、レギュラーシーズン4試合連続で本塁打を放ったあと、初戦のポストシーズンでも一発を打ったケースで、過去には他にも複数例はあったものの、いずれも振り切ることはできなかったといいます。鈴木はそれを乗り越え、初の舞台で記録を完成させました。
この一発がもたらした流れを、チームは次戦以降にもつなげたいところです。鈴木誠也の熱量は、まだまだ止まる気配を見せません。
鈴木誠也の豆知識
- 基本情報:鈴木誠也(すずき せいや)。1994年8月18日生まれ、東京都荒川区出身。
- 守備・打撃:右投右打。ポジションは右翼手/指名打者としても起用されることがある。
- プロ入りと経歴:日本プロ野球(NPB)では広島東洋カープで長く活躍。その後、MLBに挑戦し、シカゴ・カブスに移籍。
- MLB記録:この「5試合連続本塁打」は、ポストシーズン初戦まで含めての史上初記録。
- プレースタイル:パワーとミート力を兼ね備え、速球を捉えるゾーンへの対応力も高いと評価されている。
- 家族と舞台裏:一発を放った際には長男のヒロトくんとの対面もあり、「子どもにもいい経験になった」と語る場面も。


