今年の 2025年 T&D保険グループ 新語・流行語大賞 のノミネート語として、「二季」が選ばれた。四季のうち春と秋が影を潜め、夏と冬の“二季化”が進んでいるという気候変動の実感が言葉として社会に浸透したことを示している。選考理由では「酷暑が続いた日本列島。地球温暖化の影響で春夏秋冬という四季が、夏と冬の二季化している状況」などの記述がある。
また、お笑い界の話題として、 “M-1王者”がウエストランドの井口浩之がこのノミネートを受けて「授賞式に行ける準備しておきます!」と意気込んでいる。
井口はかなり以前から日本の「二季化」を主張。少なくとも9年前のYouTubeで、極寒の3月に「全然メチャメチャ」「おかしいよ」と主張。8年前のYouTubeでは「春はない」のタイトルで「結局夏か冬の繰り返し。どっちかしかない」と訴えていた。
このノミネートには、気候・社会・エンタメといった多層的な背景が凝縮されており、「時代がようやく言葉に追いついた」と感じさせる。授賞式・トップ10入り・大賞発表は12月1日予定。
流行語大賞2025ノミネートの全て
以下、2025年のノミネート30語をリスト形式でご紹介します。
- エッホエッホ
- オールドメディア
- おてつたび
- オンカジ
- 企業風土
- 教皇選挙
- 緊急銃猟/クマ被害
- 国宝(観た)
- 古古古米
- 7月5日
- 戦後80年/昭和100年
- 卒業証書19・2秒
- チャッピー
- チョコミントよりもあ・な・た
- トランプ関税
- 長袖をください
- 二季
- ぬい活
- 働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相
- ビジュイイじゃん
- ひょうろく
- 物価高
- フリーランス保護法
- 平成女児
- ほいたらね
- 麻辣湯
- ミャクミャク
- 薬膳
- ラブブ
- リカバリーウェア
流行語大賞の豆知識5選
- 第1回は1984年に始まり、毎年12月1日(週末なら順延)に大賞発表される。
- ノミネート語(候補)はまず雑誌『現代用語の基礎知識』のアンケート・編集部などで選ばれ、審査委員会が最終決定。
- ノミネート30語 → トップ10 → 年間大賞 という流れ。今期はまず30語が発表。
- 過去にはスポーツ関係、ネットスラング、社会現象など多ジャンルが対象。今期も“SNS語”“気候語”“グローバル語”が並ぶ。
- 「ノミネートされる=その年の社会を象徴」という意味合いが強く、言葉選びの背景には政治・経済・文化・気候など複数要素が絡む。


