7月19日、神宮での広島戦でヤクルト・奥川恭伸(24)が今季9度目の先発で、ついに待望の初勝利を挙げた。3月28日の開幕以来113日、12球団の開幕投手として唯一白星がなかったが、7回3安打、3四球、8奪三振、無失点(101球)という圧巻の投球を披露し、勝利投手に名を連ねたのはプロ通算4年目で初の快挙となった。
この一戦では立ち上がりから鋭い直球とスライダーを軸に投球を組み立て、5回を終えて3安打・7奪三振のスコア。6回も三者凡退。7回には先頭を四球で出すも二者連続併殺打でピンチを脱し、堂々の降板だった。
援護したのは打線。4回2死二塁で沢井の左前適時打で得点し、その後リプレー判定で先制が認められた。5回には内山が適時二塁打、さらに8回には伊藤の犠牲フライで3点目を奪い、奥川を援護した。その後の救援陣も1点を返されながらリードを守り切った。
試合後、奥川は「勝てないのはしんどかった。まず一つ勝ちたかった」と胸の内を明かし、白星への思いが報われた様子だった。
奥川恭伸・今季登板成績まとめ(先発のみ)
| 日付 | 対戦 | 回数 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 自責点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3/28 | 巨人(東京D) | 6回 | 90 | 7 | 2 | 0 |
| 4/6 | 中日(神宮) | 5回 | 97 | 7 | 2 | 5 |
| 4/15 ● | 阪神(松山) | 5 1/3回 | 94 | 8 | 6 | 5 |
| 4/26 ● | 中日(バンテリンD) | 4回 | 82 | 8 | 5 | 5 |
| 5/3 ● | 阪神(甲子園) | 5 1/3回 | 109 | 10 | 7 | 6 |
| 6/13 ● | ロッテ(ZOZOマリン) | 5 1/3回 | 79 | 8 | 3 | 4 |
| 7/2 ● | 広島(マツダ) | 6回 | 80 | 4 | 4 | 2 |
| 7/9 | DeNA(神宮) | 6 2/3回 | 104 | 9 | 3 | 4 |
| 7/19 ○ | 広島(神宮) | 7回 | 101 | 3 | 8 | 0 |
※今季成績:8試合4敗。防御率5.36。12球団開幕投手で唯一の未勝利からの脱却


