阪神・石井大智投手が、まさに真っすぐ勝負の“醍醐味”を体現した試合が、今季のハイライトとなりました。9月6日の甲子園、阪神対広島戦の九回。無死一・二塁という大ピンチの中、中村奨真選手にはカウント2―2から8球連続、ファビアン選手にも4球連続で、迷わず真っすぐで勝負しました。結果として無失点に抑えるという、圧倒的な集中と強気の投球で、チームの勢いを象徴する場面でした。
評論家・矢野燿大氏は、「打たれたら単調だったと言われるかもしれない。でも、石井とキャッチャーの坂本誠志郎が真っすぐを信じて挑んだ。その信頼関係が実を結んだ」と、その真っすぐ勝負の裏にある絆の深さに胸を打たれたと語ります。
さらに、藤川監督とのバッテリーでも一貫して「真っすぐにこだわってきた」とあり、練習の蓄積がこの場面で花開いたことが伺えます。石井の真っすぐにはしっかりとした角度があり、シュート回転もないため、打ってもファウルにしやすかったとの分析も。佐藤輝明選手の好守も、無失点を支える大きな力となりました。
記念グッズについて
この快挙を記念し、阪神球団は石井大智投手の「公式戦通算41試合連続無失点」という世界記録を称えるグッズの販売を発表しました。ラインナップにはTシャツやフェイスタオルがあり、T-SHOPでは9月6日18時から予約注文がスタート。チームショップ アルプスやクラブハウス、ファンショップ ベースでは、9月14日(日)午前10時から店頭販売開始予定です。ファンにとって石井投手の軌跡を形にできる、大切な記念品となるでしょう。


