阪神対中日戦(9月28日・甲子園)。阪神のリリーフ右腕・石井大智投手は、1点ビハインドの8回からマウンドへ上がり、1死一・三塁という危機的な場面を切り抜けて、50試合連続無失点/49イニング連続無失点の偉業を継続。相手のスクイズを仕掛けた場面では、捕手・坂本誠志郎捕手が三走・岡林勇希の飛び出しを即座に察知し、佐藤輝明内野手へドンピシャのスローイングでタッチアウト。これが決定打となり、記録を“死守”した瞬間に甲子園は大歓声に包まれました。
このプレーは、わずか数秒の判断と技術が交錯した“神業”と称され、ファンやメディアからは「鳥肌が立った」「鮮やかすぎる」「神捕球」などの反応が相次ぎ、「今日は記録が途切れるかと思った」との声も。
石井投手はこの試合で、日本記録級の連続無失点記録をさらに更新。坂本捕手は、事前のサイン交換や投手との呼吸、相手走者の動きまで読み切る冷静さで、見事なキャッチャーとしての役割を果たしました。 ふたりのバッテリーは、まさに“勝負どころを制す”プロの勘と連携を示し、無失点記録を守り抜いた勝機を手繰り寄せた瞬間となりました。
石井大智の豆知識
- 誕生日・経歴:1997年7月29日生まれで、秋田県出身。高校卒業後、高専に進学しながら野球を続け、さらには独立リーグ(高知ファイティングドッグス)を経て、2020年のドラフトで阪神が指名。
- 愛称と性格:「だいちん」という愛称で呼ばれることが多く、ファンからは“石井ちゃん”という呼び方も見られます。
- 投球スタイルと理論性:高専で学んだ理工系の知識を投球理論に応用。“力積(力 × 時間)”を意識し、ゼロから全力投球するより、やや抑えながら時間を使ってエネルギーを伝える投球を信条としています。
- 独立リーグ出身・下積み経験:プロ入り前は給料も少なく、一般の就職と比較したら厳しい道のりを選んでの挑戦。野球への強い想いと覚悟が現在の活躍を支えています。
- 甲子園に強い?:ファンの間では、ビジターよりも甲子園での成績が良いことを挙げて“甲子園男”と評されることも。
- ストイックな練習姿勢:試合後も黙々とブルペンで腕を振る姿が印象的で、“まじめさ”が評価される選手です。


