11月24日、東京・トヨタアリーナにて、那須川天心(帝拳)が1位、井上拓真(大橋)が2位として臨んだWBC世界バンタム級王座決定戦で、井上が3-0の大差判定勝利を収めました。
試合序盤、那須川はサウスポーらしくスピードと長い距離を活かして優勢に立ちましたが、3回以降、ボクシングの経験値と接近戦でのパンチ命中率で勝る井上が主導権を握ります。特に「ボクサーとしての意地」「これまでのキャリアへのこだわり」が勝敗を分けた要因として、元世界王者たちも称賛しました。
試合の勝負どころについては、元王者が「結果論ですけど…」と前置きしつつ、「距離を詰めてパンチを当てられる場面で井上が落ち着いて動いたこと」がポイントだったと分析しています。
ネットのコメントでは、「技術だけでなく精神的な勝利だね」「那須川も強かったが井上が一枚上だった」「この試合で井上のキャリア再起を見た」「那須川の挑戦する姿勢が好き」「判定が示す通り、井上の意図が明確だった」といった声が寄せられています。
今後、那須川はボクシング転向後の大きな山場を経て、改めて次のステージを模索する立場に。井上はこの勝利で「世界王座返り咲き、そして“那須川に勝った男”」というブランドを手にしました。いずれも格闘技界で語り継がれる一戦となるでしょう。
那須川天心の豆知識5選
- 生年月日は1998年8月18日、千葉県松戸市出身。
- キックボクシング時代、プロ戦績は42戦42勝(KO28)という驚異の無敗記録。
- 格闘技を始めたのは幼少期で、極真空手をバックボーンに、キックを経てボクシングに転向。
- ボクシング転向後も、165 cmの身長ながら攻撃・防御ともにスピードと読みを活かしたファイトスタイルで注目。
- 格闘技界では「神童(プロディジー)」と称され、多くのメディアが“史上最高の高校生ファイター”という評価をつけてきました。


