クランクイン!さんの記事「高橋一生×井浦新の濃密『ジョジョ』対談 「荒木先生は変わることを恐れない」」がとても興味深かったので、備忘録の意味も込めて要点をササっとまとめておきます。詳細は以下のリンクからどうぞ(*^ー゚)b!!
俳優・高橋一生と井浦新が、『岸辺露伴は動かない 懺悔室』公開を控え、映画への想いや原作『ジョジョの奇妙な冒険』に込められた荒木飛呂彦先生の哲学を語り尽くす貴重な対談が実現しました。公開日は5月23日、舞台はヴェネツィア――高橋が演じる露伴と田宮(井浦)との関係性や、作品世界への入り口としての「本読み」エピソード、役に向き合う熱量など、多彩な話題が展開されました。
井浦は小学生の頃から荒木先生に親しみ、初めて読んだ『ファントムブラッド』の“異彩”に圧倒されたことを回想。荒木作品が時代の枠を超えた魅力を放つ理由として、「常に前衛的で変化を恐れない姿勢」を挙げました。高橋も「荒木先生は自身の“描きたい”という衝動によって作品を進化させてきた」と同調し、原作が時代と共に変化しながらもキャラクターの本質を保ち続ける稀有さを賞賛しました。


双方とも、露伴というキャラクターの多面性についても言及。高橋は実写化においても「露伴は変容しても露伴である」と語り、絵柄が変化しても精神性が不変である点に触れました。井浦も「高橋さんの露伴を見た瞬間、『ジョジョ』の世界に迷い込んだ感覚になった」と証言し、実写版の完成度とキャスト同士のシンクロ率の高さを称賛しました。
現場の裏話としては、台本読み合わせで緊張と興奮が交錯した瞬間や、ヴェネツィアへの渡航で“合宿感”のある長期密着が演技力を深化させたことなどが語られました。井浦は「美術やメイクまで細部が徹底しており、自分の中のファンとしての興奮も抑えつつ田宮役に入れた」と笑顔で振り返りつつ、「露伴と対峙したことで俳優としての本気が湧き上がった」と感慨深げに語りました。
お互いの芝居を評価し合う場面では、高橋は「井浦さんの芝居にはキャラクターへの愛が溢れている」と述べ、井浦は「高橋さんは目の奥で芝居をする稀有な才能」と表現。目線や佇まいなど、言葉少なでも強く伝わる演技の共鳴を確認し合いました。CUT誌では「露伴は“道化”でありながら本質を暴く……真骨頂を形にできるようになった」と相互理解を示す言葉も紹介されています。
総じて対談は、30年にわたる原作シリーズへの敬意、高橋・井浦の実写化への覚悟、そして“変化を恐れない”荒木作品の本質が凝縮された内容となっています。完成した映画では、映画ならではの深みと俳優二人のケミストリーを心ゆくまで堪能できそうです。
二人のプロフィール
高橋 一生
- 生年月日:1980年12月9日
- 出身地:東京都
- 経歴:子役時代からの俳優で、2001年に本格的に舞台出演開始。テレビドラマ『民王』、『四重奏』などで高い評価を得る。
- 人物像:多才な趣味(登山、皮ラティス、ギターなど)を持ち、プライベートでも物や人に愛称をつけるなど愛情深い性格。細かい演技表現に定評あり。
井浦 新
- 生年月日:1976年3月25日
- 出身地:東京都
- 経歴:1990年代後半から映画・ドラマで活躍。2002年『ピンポン』で注目を集め、その後も大河ドラマや映画多数出演。
- 人物像:寡黙で感情を内に秘める演技が特徴。実は“ジョジョ”原作ファンで、今回の対談でも思い入れの強さを語り、作品への愛を率直に表現。