阪神のリリーフ右腕・石井大智投手(28)が、また新たな快挙を成し遂げました。8月22日、神宮球場でのヤクルト戦に登板し、また1イニングを無失点に抑えたことで、41イニング連続無失点に到達。これは、1969年に江夏豊が記録した球団歴代3位の記録に並ぶ快挙です。
実は、石井投手はそれ以前に「39試合連続無失点」のセ・リーグ記録を更新し、17日の巨人戦ではプロ野球新記録となる「40試合連続無失点」を達成。その勢いは止まるところを知らず、この日も連続試合無失点を「42試合」にまで伸ばしています。
今回の41イニングは、球団記録トップの藤川球児の47回2/3には迫る勢いで、石井自身も「考えていないので大丈夫です」と冷静ながらも自信を垣間見せるコメント。指揮官・藤川監督も、自身の現役時代の記録に徐々に近づく若き右腕の快進撃を静かに見守っています。
リリーフとして安定感を持ち、試合の流れを大きく左右する存在へと成長しつつある石井大智。残りシーズンで記録をさらに伸ばすのか、注目が集まります。
連続イニング無失点トップ5(NPB歴代)
以下は、NPBにおける連続イニング無失点記録(歴代上位5位)です。
| 順位 | 投手名 | 所属球団 | 記録(連続イニング数) |
|---|---|---|---|
| 1位 | 金田正一 | 国鉄(現:ヤクルト) | 64.1回 |
| 2位 | 藤本英雄 | 巨人 | 62回 |
| 3位 | 野口二郎 | 大洋(現:DeNA) | 60.1回 |
| 4位 | 杉浦忠 | 南海(現:ソフトバンク) | 54.2回 |
| 5位 | 野口二郎 | 翼(別名義) | 51回 |
これらの記録は、いずれも戦前~戦後初期にかけての偉大な先人たちによる圧倒的な数字であり、現代の投手たちが追い越すのは容易ではありません。しかし、石井投手のような現役のリリーフが歴史に挑む姿には熱い視線が注がれています。


