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阿部サダヲが語る『しあわせな結婚』の“ミスリード”演出──松たか子の底知れぬ魅力に翻弄されて

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NHK土曜ドラマ『しあわせな結婚』の現場で、阿部サダヲさんが感じた“松たか子の魔力”について語ったインタビューが話題です。自身が演じる原田幸太郎として物語の結末を知っていたにも関わらず、視聴者は「ぜんぜんわからなくて、ミスリードされていると思います」と阿部さん。松たか子さん演じる妻・ネルラの内面に対する意図的な“曖昧さ”や揺らぎのある演技表現が、ドラマ全体に“何か起こりそうな空気”を自然と漂わせていると語り、松さんの持つ底知れぬ演技力へのリスペクトが伝わってきます。

幸太郎がたどり着いた真相――「15年前、ネルラの元婚約者を殺したのは実は弟だった」という展開(ネルラの“魔性”を描く重要なカギ)に至るまで、阿部さんは視聴者と同様に「どんどん疑いながら楽しんでほしい」と思っていたと明かしました。そのためこそ、「ミスリード」が演出として成功し、松たか子さんの“魔力”が視聴者を惹きつける最大の要素になっていると強く感じたようです。

松たか子さんの演技には、「何かがあるのにそれを見せない」という巧みさがあり、それこそが幸太郎という役柄と物語全体の“ねじれ”を視聴者に体感させる要因となっています。阿部さんは「視聴者がのめり込むスリルは、松さんの演技があるからこそ」と強調し、彼女と共演できたことへの感謝をにじませつつ、「これから見る人にも、“いつの間にか真相に引き込まれてしまう”世界を楽しんでほしい」と呼びかけています。


阿部サダヲさんの代表作5選

阿部サダヲさんは、舞台をはじめ映画・ドラマまで幅広く活躍する個性派俳優。以下は、特に注目すべき代表作5本です。

  1. 『マルモのおきて』(2011年/ドラマ)
    芦田愛菜さんらと共演したハートフルコメディで、主題歌も話題になるなど社会現象に。
  2. 『舞妓Haaaan!!!』(2007年/映画)
    映画初主演作にして日本アカデミー賞「優秀主演男優賞」を受賞。
  3. 『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年/映画)
    演技派として高く評価され、「ブルーリボン賞 主演男優賞」を受賞。
  4. 『死刑にいたる病』(2022年/映画)
    観る者を戦慄させる連続殺人鬼役を怪演し、強烈な印象を残したサスペンス。
  5. 『シャイロックの子供たち』(2023年/映画)
    池井戸潤原作の映画で主演を務め、日本アカデミー賞にもノミネートされた話題作。

阿部サダヲさんは“何でもない日常”を切り取るかのような自然な演技から、狂気やミステリーの闇に踏み込むような役まで、変幻自在にこなすカメレオン俳優です。今回の『しあわせな結婚』でも、松たか子さんとの緊張ある関係性がドラマを引き立てています。

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