世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が、ボクシングのパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで1位から3位に順位を下げたことが報じられました。現在のPFP1位は3階級で4団体を統一したテレンス・クロフォードとのこと。
井上尚弥自身は、「1位に返り咲くにはフェザー級ベルトを統一しないといけない」と語っており、自身が次に目指すべき課題としてフェザー級でのタイトル統一を挙げています。
また、中谷潤人選手は7位を維持しており、日本人選手として複数名がPFPランクに入っている状況が続いています。
このような動きは、彼のキャリアだけでなく、階級を超えた実力比較という意味での“ランキング”におけるポジションがいかに重視されているかを表しています。
PFP(パウンド・フォー・パウンド)とは
- 意味:PFP(Pound for Pound/パウンド・フォー・パウンド)とは、体重など階級の違いを取り払って「もしすべての選手が同じ体重ならば誰が最強か」という仮定のもと、総合的な実力を評価するランキングです。技術、戦績、対戦相手の質、試合内容、タイトルの保持・統一などが基準になります。
- 歴史・由来:リング誌(The Ring)が1950年代初期の編集長ナット・フライシャーらによってこの考え方を取り入れたのが起源とされます。単に階級で比較できない実力を可視化する指標として、ファンや専門家に支持されています。
- ランキングの性質:明確な公式ルールがあるわけではなく、評価するメディア(例:リング誌、ESPNなど)や選定者の基準により順位は変動します。主観的要素も大きいため、議論が生じやすいものです。


