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絶対零点の記録と“もしも”の記憶――石井大智が綴った「プロでなければ見た光景

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所属する 阪神タイガース のセットアッパーとして、この 2025 年シーズンにリーグ随一の存在感を示した石井大智投手。彼は「もしプロになっていなければ…」と振り返る、衝撃的な過去を手記で明かしました。
彼のプロ入り後の快進撃は、“記録”と“日常”という二つの軸が絡み合っています。

まず、記録面。石井はチームで74番目の指名=支配下では最も下位に近い位置から這い上がった選手。にもかかわらず、2025 年シーズンは公式戦 50 試合連続無失点という日本プロ野球新記録を達成。防御率 0.17 という驚異的な数字で終え、球史に名を刻む快挙となりました。
登板のたびに“ゼロ”を刻み続けるためには、技術・メンタル・身体の三拍子が揃っていたことは言うまでもありません。

そして手記の中で、石井は「もしプロ野球選手になっていなければ」という想像にまで言及。かつて自らが目を背けた“悲惨な光景”を思い出すのだと、淡々と綴っています。具体的な描写は明記されていませんが、その言葉からは「野球を諦めざるをえなかった可能性」「そこから見えていたもう一つの景色」を、彼自身が強く意識していることが伝わります。

その背景には、高専卒業後に社会人やインディペンデントリーグ経由でプロを目指した“下克上的経歴”もあり、平坦ではない道程── “ここに立たざるを得なかった自分”という覚悟が伺えます。
手記を通じて、彼は単に“記録保持者”ではなく、“もし違う選択をしていたら?”という仮定と向き合いながら、その土俵上にいる自分を噛みしめていたのです。

この二つ—“圧巻の無失点記録”と“もしも”への回想—が交錯することで、石井大智という投手の人間像が浮かび上がります。数字だけでは語り切れない“裏”の覚悟と、“この場所にいる意味”を自問し、投げ続ける姿勢。読者として私たちは、彼が次に刻む「ゼロ」の数字以上に、その“ゼロを守り続けるための考え・経験”にこそ耳を澄ましたくなります。


ネット上の声 5 選

  1. 「50試合連続無失点って次元が違う…石井くん、ホントにすごい」
  2. 「もしプロじゃなかったらあの悲惨な光景…プロの世界って選ばれた人だけが見られる風景なんだな」
  3. 「無失点継続中に打たれるまでの静けさが逆に怖い。石井が“ゼロ”で続いてきたこと自体が脅威」
  4. 「今季の防御率0.17って……もう別のスポーツだと思う」
  5. 「手記の“もう一つの光景”って何だったんだろう。気になるけど読んで泣きそう」

石井大智の豆知識 5 選

  1. 高専(工業系)を卒業したプロ野球選手は極めて少なく、石井は「プロ野球初の高専卒業選手」として紹介されたことがあります。
  2. 2020 年秋のドラフトで、支配下全体74番目という下位指名から阪神入り。指名順位だけ見れば「希望薄」なスタートでした。
  3. 2025 年シーズン終了時点で、53試合に登板し防御率0.17という“0.1台”フィニッシュを果たしたのは、プロ野球史上初の快挙とも言われています。
  4. 2025 年8月17日の巨人戦で、彼は“40試合連続無失点”というプロ野球新記録を樹立しています。
  5. 球団記録の連続イニング無失点(継続中の時点)でも、かつての球団レジェンド 藤川球児 が持つ47回2/3に迫る勢いを見せていました。
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