2026年からメジャーリーグベースボール(MLB)に導入される「ABS(自動ボール・ストライク判定システム)」は、審判のストライク・ボール判定を機械的に補正できるチャレンジ制度だ。これまでも審判の判定誤差は試合展開に影響を与えており、とくにストライクゾーンの上部では誤審が散見されたという分析がある。ABS導入でこれらの誤審が減り、正確な判定が増えると期待されている。
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、昨季リーグで高め速球がストライクと判定されずに損をしたケースが多く、この新システムの恩恵を大きく受ける可能性があると複数の米メディアが報じている。人間審判は高め速球判定に苦戦しがちだが、ABSではストライクゾーン上部の正確な判定が期待される。こうした技術的な変化は、わずかな球数の差で勝敗やタイトル争いにも影響する可能性がある。
また、システムはチャレンジ制を採用し、投手・捕手・打者が判定に異議を申し立てられる仕組みである。正確な判定が増えることで、従来の判定誤差による不公平な判定が是正されるというメリットがある一方、真ん中付近では逆に判定傾向が変わるという意見も出ており、全体としてMLBの戦略や投球スタイルにも影響を与える可能性がある。
この技術導入は、山本由伸のような制球力の高い投手にとってパフォーマンスの客観評価につながるだけでなく、サイ・ヤング賞のような個人成績評価にも影響を及ぼすかもしれない。テクノロジーを活用した判定精度向上は、野球の進化を象徴する一歩といえるだろう。
ネット上の声5選
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
- 「機械判定で誤審が減れば投手も安心して高めを攻められる」
- 「判定の公平性が増し、MLB全体のレベルアップにつながる」
- 「人間味がなくなって野球らしさが失われるのでは」
- 「真ん中ゾーンの判定が変わるのは意外な副作用かも」
- 「山本には打者を圧倒する球があるから、機械判定は追い風になるはず」
自動ストライク判定システムの豆知識 5選
- 正式名称と導入年
MLBで導入される「ABS(Automated Ball-Strike System)」は、2026年シーズンから公式戦で用いられる判定支援システムである。もともと下部リーグやオールスターゲームで試験的に使われてきた。 - 仕組みと技術
ABSは複数のカメラやセンサーでボール軌道をリアルタイムに計測し、ストライクゾーン内外を判定。その結果は即座に審判やスタジアムの画面に反映される。 - チャレンジ制度
判定に不服がある場合、投手・捕手・打者が頭部タップなど所定のジェスチャーを行うことでチャレンジを申請できる。成功すればチャレンジ権は維持され、失敗すれば1回消費される形式だ。 - 人間審判との共存
初期の判定は人間の審判が行い、自動判定は必要に応じてチャレンジに応じて参照される。完全自動化ではなく、テクノロジーが補完的役割を果たす方式が採られている。 - 影響と議論
導入によってストライク判定の精度は向上する一方、従来の「審判の勘と経験」に基づく判定スタイルとの違いが議論されている。また、判定に伴う戦略や選手のメンタル面への影響も注目されている。


