阪神タイガースの石井大智投手(28)が、8月31日に行われた甲子園での巨人戦において、またも圧巻の無失点投球を披露しました。味方が逆転した直後の8回にマウンドへ上がった石井投手は、先頭打者に中前打を許すも、全く動じず、三ゴロ併殺、そして二ゴロで三者凡退。自身の無失点記録をさらに更新し、日本プロ野球の連続無失点試合数は「45試合」、連続無失点イニングは「44回」に延びました。
試合後、石井投手は「野手が追いついてくれたので、この試合は中継ぎで落とすことはできないなと思ってマウンドに上がりました」と語り、自らの役割に対する覚悟を見せました。一方で「先頭を今日も出してしまったんですけど。出した結果より、出し方が悪かった」と反省の言葉を忘れず、記録に驕らない姿勢も印象的です。
また監督・藤川球児が現役時代に持つ阪神球団記録の「47回2/3」に迫る勢いであり、優勝マジックとともに、石井投手の記録更新にも注目が集まります。
この日が今季48登板目で、防御率は依然として驚異の「0.19」を維持。8月は月間12試合登板というハードな中継ぎでありながら、常に安定感のある投球を続け、ブルペンの柱として不可欠な存在であり続けています。
石井大智(いしい だいち)プロフィール
- 生年月日・年齢:1997年7月29日生まれ、現在28歳
- 身長/体重:175 cm/80 kg
- 投打:右投右打
- 出身地:秋田県秋田市
- 経歴:秋田工業高等専門学校、高知ファイティングドッグス(四国独立リーグ)、2020年ドラフト8位で阪神入団(2021年〜)。NPB史上唯一の「高専卒プロ選手」としても知られています。
- 成績・特徴:今シーズンは安定した中継ぎ投手として活躍。特に防御率0.19、三振奪取能力の高さ(打者以上の三振数)も武器に、救援陣を支えています。また、侍ジャパン(トップチーム)にも選出されており、国際戦の舞台でも期待されています。
心技体ともに充実している右腕・石井大智投手。球団記録更新へ突き進むその姿は、阪神の優勝とともにファンの心に深く刻まれています。


